ゴジラ映画の怪獣たち


怪獣イメージ

怪獣名

解説
ガイガン

ガイガン

M宇宙ハンター星雲人に操られるサイボーグ怪獣。キングギドラを引きつれて現れ、ゴジラとアンギラスを苦しめた。非常に冷酷で、腹の回転カッターが主要武器である。

先鋭的なそのデザインはキングギドラを脇に押しのけタイトルロール怪獣の座を得た。デザインを担当したのは、当時少年マガジン等でイラストを担当していたグラフィックデザイナーの水氣隆義氏。
しかし、2008年末までは漫画家の水木しげる氏デザイン説が有力だった。
尚、「対メガロ」に登場したガイガンの着ぐるみは2代目で、初代に比べ太目である。

身長65メートル、体重2.5万トン

登場:「ゴジラ対ガイガン」1972年、「ゴジラ対メガロ」1973年

ガイガン

X星人に操られ、12000年前の地球に飛来しモスラと戦った、
機械と生物が融合したサイボーグ怪獣。
その後ミイラ状態となり長い眠りについていたが、X星人の再来と
ともに再び甦る。
拡散光線ギガリューム・クラスター、腹の回転ノコギリ「ブラデッド・カッター」
両腕の鉤爪「ブラディ・トリガー」を駆使した攻撃を行い、マッハ3で飛行
する。

オリジナルデザインの面影を残しつつも、パンキッシュにリデザインされた
新ガイガンは、GFWの怪獣たちの中でも圧倒的な人気を誇る。
公開にあわせて発売されたソフビがあっという間に売り切れたのは、もはや
伝説となっている。

身長120メートル、体重6万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

改造ガイガン

一度ゴジラに倒されたガイガンが、X星人の強化改造を受け復活した。
両腕は回転ノコギリ「ブラディ・チェーンソー」 、胸部からは回転カッター
「ブラデッド・スライサー」を発射する。

身長120メートル、体重6万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

カイザーギドラ

モンスターXの真の姿。
反重力光線「デストロイド・カイザー」を発射し、相手を空高く持ち上げ
地面に激突させてダメージを与える。
また、三本の首で敵に噛み付き、エネルギーを吸収する。

ゴジラ映画50年の歴史最後に相応しい、圧倒的な迫力を誇る巨大
怪獣。スーツには2人の人間が入り、ゴジラを見下ろすほどの上背は
正しくゴジラ最大最強の敵であることを感じさせる。

身長140メートル、体長150メートル、体重10万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

ガバラ

ガバラ

一郎少年の夢の怪獣島に生息するいじめっこ怪獣。核実験によりガマガエルが突然変異したという設定がある。

高圧電流が主要武器で、ミニラを苦しめたが、ゴジラの特訓を受けたミニラに倒される。
ガバラという名は、現実世界で一郎少年をいじめるガキ大将の仇名でもある。

身長58メートル、体重2.3万トン

登場:「オール怪獣大進撃」1969年

カマキラス

カマキラス

ゾルゲル島に生息する両刀怪獣。腕がそれぞれ鎌と槍になっており、3匹のコンビネーションで相手を攻撃する。
気象実験の失敗で生じた異常高温と放射性物質の影響でオオカマキリが巨大化した。尚、カマキラスが掘り出した卵からはミニラ(別項)が誕生している。

オール操演で動かされる怪獣だが、その動きは素晴らしい。3体のカマキラスはそれぞれ大きさが異なっている。

全長50メートル、体重2800トン

登場:「ゴジラの息子」1967年、「オール怪獣大進撃」1969年

カマキラス

パリに現れた巨大カマキリ怪獣。
前足の巨大な鎌を使った「ハーケン・クラッシュ」が得意技。また、保護色
を使って敵から姿を消すこともできる。

昭和と同様、オール操演で動かされる怪獣。しかし今回はCGも効果的
に併用され、生きている如き動きが表現された。

体長90メートル、体高40メートル、体重2万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

キングギドラ(昭和)

キングギドラ(昭和)

金星の古代文明を滅ぼし、死の星の変えた宇宙超怪獣。マッハ3の速さで飛行し、口から吐く引力光線で全てのものを破壊する。
地球には隕石に姿を潜めてやってきた。数回に渡りゴジラを苦しめた昭和シリーズ最大のライバル怪獣である。

どっしりした体の動きと、自在に動き回る3本の首の対比が素晴らしい。その黄金の身体は正に超怪獣の名にふさわしいが、当初は青い体色をしていた。
また、TVシリーズ「流星人間ゾーン」にも登場した。

全長100メートル、体重3万トン

登場:「地球最大の決戦」1964年、「怪獣大戦争」1965年、
    「怪獣総進撃」1968年、「ゴジラ対ガイガン」1972年

キングギドラ(平成)

キングギドラ(平成)

未来人のペット、ドラット(別項)がマーシャル諸島ラゴス島での核実験により突然変異した超ドラゴン怪獣。未来人に操られ日本を襲撃する。一旦はゴジラに倒されるが、後にメカキングギドラ(別項)となって甦る。

昭和シリーズとは角の形状や鳴き声が異なるが、その能力はほぼ同じとされている。空を飛ぶ姿はやや昭和ギドラに軍配があがるか?

全長140メートル、体重7万トン

登場:「ゴジラVSキングギドラ」1991年

キングギドラ(新・平成)
キングギドラ(新平成)

護国三聖獣の一体であり、”天の神”たる黄金の三つ首竜。富士樹海の
地底で氷に包まれ眠りつづけていた。
完全体になれば、陸海空全てを制覇する最強怪獣=千年竜王となるが
ゴジラの出現により完全体一歩手前で覚醒せざるをえなかった。

宇宙最強の怪獣ではなく、地球の怪獣として設定された新たなキングギ
ドラ。
不完全体であるため、ゴジラよりも小さいのが最大の特徴である。また、
「守護神」であるためか、これまでのギドラと違い柔和な顔つきをしている。

全長50メートル、体重2.5万トン

登場:「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」2002年

キングコング

キングコング

ソロモン群島ファロ島に生息する大怪力怪獣。TV番組の企画のため、赤い実から作られる催眠剤により日本に連れてこられゴジラと対決する。その際、帯電体質となりゴジラを苦しめた。
怪力と幼児と同程度の知能を有する。また、人間の女性が好きである。

言わずと知れたアメリカを代表するモンスター。後に「キングコングの逆襲」も製作され、メカニコングやゴロサウルス(別項)と対決している。しかし、その造形はあまりアメリカ人には評判が良くないらしい。

身長45メートル、体重2万500トン

登場:「キングコング対ゴジラ」1962年

キングシーサー
キングシーサー

沖縄の海岸壁に眠っていた伝説の怪獣。古代琉球民族の守護神とされている。那美の歌声により甦り、俊敏な動きとプリズム眼でメカゴジラ(別項)と闘った。

沖縄地方で家を護るとされているシーサー(獅子)をモデルにデザインされた新怪獣。威嚇時には耳がピンと立つギミックもある。

身長50メートル、体重3万トン

登場:「ゴジラ対メカゴジラ」1974年

キングシーサー

沖縄の守護怪獣だが、X星人に操られ沖縄のコンビナート地帯を
襲った。
体当たり「タックル・ブレイク」や蹴り技の「フライング・シーサーアタック」など
俊敏な動きから繰り出す肉体攻撃を得意とする。

より人間の体型に近いスーツが作られ、激しいアクションが可能になった
平成シーサー。
富士の裾野でゴジラに戦いを挑むも、あえなく撃退される。

身長100メートル、体重5万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

クモンガ

クモンガ

ゾルゲル島・クモンガの谷に生息する巨大クモ。狡猾で執念深い性質で、糸と猛毒針で攻撃してくる。

カマキラス(別項)同様、オール操演による怪獣だが、その動き、特に絶命時の操演は必見である。

全長45メートル、体重8000トン

登場:「ゴジラの息子」1967年、「怪獣総進撃」1968年

クモンガ

アリゾナの荒野に出現した巨大クモ怪獣。
口から吐く糸で敵を縛り上げる「強縛デスクロス・ネット」や毒針攻撃で
相手を苦しめる。
ニューギニアでゴジラと対決する。

こちらもオール操演による怪獣だが、今回はゴジラに投げ飛ばされて空
の彼方に消えてしまったため、死に様は見せることは無かった。

体長60メートル、体高35メートル、体重3万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

ゴジラ(昭和)

ゴジラ
(昭和)

別名「水爆大怪獣」。ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた水性爬虫類が陸上獣類に進化する過程にあった生物が水爆実験の影響により怪獣と化した。
初代は大戸島を襲った後、東京に上陸したがオキシジェン・デストロイヤーにより東京湾にて葬り去られた。
岩戸島に現れた2代目は、以後20年間に渡って活躍した。
放射能火炎と怪力、尻尾の破壊力が武器である。

登場からしばらくは狂暴な性格であったが、徐々に人類の味方となっていった。作品ごとに造形が異なるが、記号化された特徴を備えた怪獣は全て「ゴジラ」と認知されている。

身長50メートル、体重2万トン

ゴジラ(平成)

ゴジラ
(平成)

昭和29年から30年後に再び東京を襲った、新たな歴史で語られるゴジラ。大黒島近海に出現し、以後度々日本を襲う事になる。
このゴジラは「VSキングギドラ」で消滅し、新たに初代ゴジラとなるべき個体がベーリング海の放射性廃棄物の影響でゴジラ化したものが新初代ゴジラとなった。

平成シリーズのゴジラは、自己再生能力と核エネルギー吸収能力を持つゴジラ細胞を持ち、これを巡って物語が展開することもあった。また、マントル対流の中を泳ぐなど超生物としての存在となっている。

核暴走によりメルトダウンを起こして、1995年東京で消滅している。

平成ゴジラ:身長80メートル、体重5万トン
新初代  :身長100メートル、体重6万トン

ゴジラ(ミレニアム)

ゴジラ
(新・平成)

平成12年よりスタートした新シリーズに登場する個体。それまでのゴジラと異なり、大きく裂けた口、天を突くような
背びれが特徴である。
また、蒼白い熱線ではなく、オレンジ色の熱線を口から放つ
以前の個体よりも身軽で、アクティブな戦闘を展開する。

デザインがリファインされ、新世紀に新しく誕生したゴジラ。
そのカッコよさは、キンゴジに並び賞される。

身長55メートル、体重2,5万トン

ゴジラ(総攻撃)
ゴジラ
(新々・平成)

「暗黒の破壊神」と称される最悪最凶のゴジラ。
大東亜戦争中、太平洋に散った英霊の魂を宿しているとも言われ、 白く濁った凶眼を持ち、日本に上陸し破壊の限りを尽くす。

再度のリデザインが成された、新世紀第2弾のゴジラ。
白眼、恐竜的だがバランスの歪んだ体型、ゴジラスーツ史上
最大の2Mを誇る、これまでのイメージを打ち破ったゴジラである。

身長60メートル、体重3万トン

ゴジラサウルス

ゴジラサウルス

マーシャル群島ラゴス島に生息していた恐竜の生き残り。アメリカ軍の攻撃から旧日本軍ラゴス島守備隊を護ったが、攻撃によって傷つき倒れる。この恐竜が昭和29年に東京を襲うゴジラに成る筈だったが、未来人の手によりベーリング海の海底にテレポートさせられてしまう。
そこで、放射性廃棄物の影響を受け、新初代ゴジラとなる。

身長12メートル、体重 60トン

登場:「ゴジラVSキングギドラ」1991年

ゴジラジュニア

ゴジラジュニア

ベーリング海アドノア島で発見された卵から誕生したゴジラサウルスが、ゴジラの放射能の影響を受け、更にバース島の自然核爆発の影響によりこの姿となった。
デストロイアと闘い倒れるが、ゴジラの放射能を吸収して新生ゴジラとして再生する。

ゴジラに近い体形をしているが、背ビレが小さく腰がやや高い。ゴジラサウルスの特徴も備えている。

身長40メートル、体重1,5万トン

登場:「ゴジラVSデストロイア」1995年

ゴロサウルス

ゴロザウルス

小笠原の怪獣ランドに生息していたが、キラアク星人の陰謀でパリに現れる原始恐竜。得意技はカンガルーキック。

元はモンド島でキングコングと対決した恐竜だった。その造形は生物感あふれる造りである。

身長35メートル、体重8000トン

登場:「怪獣総進撃」1968年