ゴジラ映画の怪獣たち


怪獣イメージ

怪獣名

解説
マンダ

マンダ

小笠原の怪獣ランドに他の怪獣達と共に集められていたが、キラアク星人
の陰謀により東京に出現する。
強力な力で相手を締め上げる。別名・守護竜。

「海底軍艦」(1963)ではムウ帝国の守護神だったマンダが再びスクリーン
に登場したが、二代目マンダは首から上が新造形となっており、初代の
ような角が無いため大蛇のようにも見える。

全長150メートル、体重3万トン

登場:「怪獣総進撃」1968年

マンダ

ノルマンディ沖海底に棲息する海龍。
地球防衛軍の海底軍艦・新轟天との戦いで、冷凍メーサーを
浴びて爆砕される。
長い体で相手を締め付けるバインディング・ブリーカーで攻撃する。

ゴジラと戦うことなく、防衛軍によって倒されたマンダ。
操演とCGによって描かれた。

体長300メートル、体重6万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

ミニラ

ミニラ

ゾルゲル島でカマキラスが掘り出した卵から誕生した。
ゴジラのスパルタ教育の成果でリング状の光線を吐く。
ゴジラの息子とされ、顔つきなどもよく似ているが、本当に同族か
どうかは不明である。

東宝怪獣映画の子供路線に沿って誕生した子供怪獣。当時の
子供たちは皆ミニラの姿に自分を投影した。

身長18メートル、体重3000トン (成長時)

登場:「ゴジラの息子」1967年、「怪獣総進撃」1968年
    「オール怪獣大進撃」1969年

ミニラ

富士山中に現れた、ゴジラの同族怪獣。
心優しく、人間にも懐く。
ゴジラの戦いを目撃してから、口からリング状の熱線を吐くことが
出来るようになる。
その後、急成長を遂げる。

ファンにも賛否両論があるミニラだが、今回は物語の鍵を握る重要な
役割を持って登場した。
本編班、特撮班、どちらの撮影にも同じスーツが使用された。

身長1.6〜20メートル、体重200キログラム〜5千トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

メカキングギドラ

メカキング
ギドラ

一度ゴジラに倒され海底に沈んだキングギドラが23世紀のテクノロジー
によってサイボーグ化され甦った。
反重力光線に加えて、メカニックの頭部から破壊光線を放つ。
また、時空を超える能力も備えている。
未来人エミー・カノーの操縦によってゴジラと戦った。

川北メカニックの一つの完成形である「怪獣+メカ」のメカギドラ。
平成キングギドラと同じものであるが、撮影時はこのメカギドラが先に
使用されている。

身長140メートル、体重7万トン

登場:「ゴジラVSキングギドラ」1991年

メカゴジラ(昭和)

メカゴジラ
(昭和)

沖縄県玉泉洞の地下にあるブラックホール第三惑星人の秘密基地で
建造された侵略ロボット怪獣。
全身を宇宙特殊鋼で装甲し、スペースビーム、デストファイヤー、フィンガ
ーミサイル、クロスアタックビーム、ジェットファイヤー、ディフェンスネオバリア等
の各種武器が装備されている。
ロケット噴射で飛行する事も可能なスーパーロボット兵器である。
初登場時はゴジラに化けていた。
一旦はゴジラに倒されるが、サイボーグ少女・真船桂の指令で動くMG2
として甦った。

メカニコングの流れを組む東宝ロボット怪獣の真骨頂。
銀色に塗装された全身が硬質ウレタンの素材と相俟ってメカニカルな感じ
を出すことに成功している。
その顔つきはゴジラというよりも般若に近いが、これは製作者の意図なのだ
ろうか?

全長50メートル、総重量4万トン

登場:「ゴジラ対メカゴジラ」1974年、「メカゴジラの逆襲」 1975年

メカゴジラ(平成)

メカゴジラ
(平成)

海底に沈んだメカキングギドラから得た23世紀のテクノロジーを応用
して建造された究極の対ゴジラ兵器。
光線兵器プラズマグレネイド等各種の武装を誇る。
また対ゴジラ兵器1号機ガルーダと合体することでスーパーメカゴジラ
となる。
操縦はGフォースのメカゴジラチーム4名で行われる。

昭和メカゴジラとは異なり曲線で構成された美しいフォルムを持つ。
設定同様、ゴジラよりも大きいスーツとなっている。
劇中、殆どホバリングで移動する為、「中に人が入る必要があった
のか?」等の意見もある(笑)。

全長120メートル、総重量15万トン

登場:「ゴジラVSメカゴジラ」1993年

メカゴジラ
(三式機龍)

東京湾からサルベージされた初代ゴジラの骨をメインフレーム
として、ゴジラの生体組織を用いて創られた生体ロボット。
口内の99式メーサー砲の他、バックユニットには多連装ロケッ
ト弾等多くの兵装が装備されている。
また、バックユニットを排除することにより、高機動モードへ移行
しDNAコンピューターをフル活用した機龍本来の機動性を発
揮できる。
胸部に絶対零度の光弾を打ち出す最終兵器「アブソリュート
・ゼロ」を組み込まれている。

過去のメカゴジラと異なり、初めて人類の技術によってのみ
作られた、特生自衛隊の装備という設定のメカゴジラ。
そのフォルムは過去のデザインと比べてもまったく遜色の無い
カッコ良さを誇る。これまでのメカゴジラにない激しいアクション
はファンの喝采をもって迎えられた。

全長60メートル、総重量4万トン

登場:「ゴジラ×メカゴジラ」2003年

メガギラス

メガギラス

ディメンションタイドの実験時に発生した時空の歪みから現れた
メガニューラが産み落とした幼体メガヌロンから群れの王として
選ばれた究極の戦闘体、超翔竜メガギラス。
自分の種族以外は敵とみなし、攻撃をしかける凶暴な性格
をもつ。
主な武器は、鋭利な前肢、鋭い針のついた尻尾、両翼の振動
から発生する超高周波。
ゴジラのエネルギーを得て誕生したため、ゴジラを狙う。

古代昆虫として、中国の奥地から化石も発見されているらしい。
撮影時には、操演モデルだけでなく、人が入る着ぐるみも使用された。

体長50メートル、翼長80メートル

登場:「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」2001年

メガヌロン
メガヌロン

メガニューラが産み落とした卵から大量発生した巨大なヤゴ。
渋谷の地下下水道に潜み、鋭い前肢と口から吐く液体で
人間を襲う。

本編での撮影に使用されるため、上半身のみ製作された。
メガニューラへと羽化するメガヌロンの群れはCGで表現され
ている。
「空の大怪獣ラドン」に登場したメガヌロンとは大きく姿が異
なるが巨大な前肢は特徴として残されている。

体長2メートル

登場:「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」2001年

メガロ

メガロ

海底王国シートピアの守護神でもある昆虫怪獣。
地熱ナパームとドリルにもなる前肢で、ガイガン(別項)とともにゴジラと
ジェットジャガー(別項)を相手に戦った。

蝉と甲虫とを掛け合わせたようなデザインのメガロ。
この怪獣もまた作品の評価ゆえに不遇の扱いをされているが、昆虫怪獣
としての完成度は高い。
また、このデザインラインはバトラ(別項)に継承されている。

全長55メートル、体重4万トン

登場:「ゴジラ対メガロ」1973年

モゲラ

モゲラ

メカゴジラのテクノロジーを更に応用して建造された戦闘ロボット。
宇宙も飛行可能な戦闘機スターファルコンと重戦車ランドモゲラーが
合体してこの姿になる。
正式名はMobile Operetion G-Expert Robot Aero-type。
Gフォースの結城以下2名で操縦される。
必殺兵器は両腕から放たれるスパイラルグレネードミサイル。

「地球防衛軍」に登場した侵略ロボット「モゲラ」(このページ最下段
参照)がリニューアルされて登場した。
メカニック好きな川北監督の面目躍如である。
特に背中の回転カッターは川北監督の要望で追加されたものらしい。
末広がりの体型が巨大感を現している。

全長120メートル、総重量16万トン

登場:「ゴジラVSスペースゴジラ」1994年

モスラ幼虫(昭和)

モスラ幼虫
(昭和)

台風一過の静之浦に漂着した巨大な卵から誕生した巨蛾の幼虫。
インファント島から救出に来たモスラ成虫の死後に2匹が生まれた。
強力粘着性の糸を吐き、ゴジラを倒した。
「三大怪獣〜」(1964)の時には1匹になっている(もう1匹は死んだと
劇中で説明されている)。

「モスラ」では7メートルもある着ぐるみも製作されたが、本作ではギニュ
ールと機械を仕込まれた自走式のものが使用されているらしい。

全長53メートル 

登場:「モスラ対ゴジラ」1964年、「地球最大の決戦」1964年、
     「怪獣総進撃」1968年

モスラ成虫(昭和)

モスラ
(昭和)

南太平洋の孤島・インファント島の守護神でもある巨蛾
マッハ3で飛行し、瞬間最大風速70メートルの衝撃波を起こす。
また、黄色い猛毒鱗粉も武器となる。
母性を持ち、温順な平和愛好者的性質である。

「モスラ」(1961)に登場したものと同じものが「モスラ対ゴジラ」の時に
登場という設定になっている。
従って、「南海の大決闘」のときの成虫とは別である。
差し渡し5メートルの巨大モデルと2種類の操演用モデルが使い分
けられた。

翼長135メートル、体重1.5万トン

登場:「モスラ対ゴジラ」1964年、「南海の大決闘」1966年

モスラ幼虫(平成)

モスラ幼虫
(平成)

インファント島のリゾート開発中に発見された巨大な卵が日本に運ばれる
途中、ゴジラの熱線を浴びて孵化した。
昭和モスラと同じく強力粘着性の糸を吐く。
赤坂付近を蹂躙した後、国会議事堂に繭をかける。

昭和のモスラ幼虫と比べて、やや頭部が大きい。
平成版はギニュールや内蔵機関で稼動するものなどいくつかのモデルが
使い分けられている。

全長120メートル、体重1.2万トン

登場:「ゴジラVSモスラ」1992年

モスラ成虫(平成)

モスラ
(平成)

国会議事堂にかけられた繭から羽化した巨大蛾怪獣。
1万2千年前に栄えた地球の先住民族コスモスの守護神でもある。
ほぼ昭和モスラと同等の能力を持ち、更に触覚の先から超音波光線
を放つ。また、鱗粉でゴジラの熱線を反射して四散させた。

「極彩色の大決戦」の名に相応しく、色彩のはっきりした色鮮やかな
モスラ。
肢や口、眼などはラジコンで稼動する。やや作り物っぽいきらいがあるか?

翼長175メートル、体重2万トン

登場:「ゴジラVSモスラ」1992年

モスラ成虫(新・平成)
モスラ
(新・平成)

護国三聖獣の一体であり、”海の神”たる極彩色の変身怪獣。
鹿児島県池田湖に卵の形で蘇り、幼虫〜繭〜成虫へと三段変身を
行い、横浜でゴジラとの決戦を迎える。
不完全体で蘇ったキングギドラの成長を助けて、共にゴジラを迎え
撃つ。

鮮やかな羽はそのままだが、従来のモスラよりも細身で長い肢が
特徴のモスラ。
折り曲げて前に突き出した腹部など、より攻撃的な印象を受ける。

翼長75メートル、体重1.5万トン

登場:「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」2002年

モスラ

インファント島の守護怪獣。12000年前にも、地球に飛来した
ガイガンと戦った。
羽根で相手を突き飛ばす「ボンバー・ラリアット」や体を炎に包んで
敵に体当たりする「ファイヤー・ヒートアタック」で攻撃する。

前作「GMMG」に登場したモスラと同じものが使用されている。
羽根のしなり具合などは平成モスラの中で最高である。

翼長216メートル、体重2.5万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年

モンスターX

巨大隕石に潜んで地球に飛来した宇宙超怪獣。
ゴジラ以上のパワーとスピードを誇り、ゴジラを苦しめる。
尻尾をムチのように使い、また引力光線デストロイド・サンダーに
よってゴジラを追い詰めた。

カイザーギドラの骨格をモチーフにデザインされた新怪獣。
人間様のスーツは激しいアクションを可能にしている。

身長120メートル、体重6万トン

登場:「ゴジラファイナルウォーズ」2005年


初代モゲラ

モゲラ
(「地球防衛軍」より)

(参考資料)

遊星ミステロイドからやってきたミステリアンが操る侵略ロボット。
富士の裾野に現れ、街を破壊する。ミステリアン・ドーム攻撃の際に第2ベータ号
に搭載された電子砲によって倒される。

小松崎茂がデザインに参加したモゲラは、着ぐるみの他にメカニックで稼動するタイプ
が製作され地底のシーンに使用される予定だったが、うまく稼動しなかったというエピ
ソードが残っている。

全長50メートル、総重量5万トン

登場:「地球防衛軍」1957年